(1) 長野県特有の蕎麦文化

早蕎麦

長野県の北部、栄村の秋山郷に昔から伝わる郷土料理です。
千切りした大根を煮立て、その中に水で溶いたそば粉を入れてできた、団子状のそばです。
そばを打つよりも簡単に、しかも手早くできるので「早そば」と呼ばれています。
茹でたり洗ったりする工程がないので、通常のそばよりもそばの栄養成分や風味が残り、
さらに大根を入れることで消化も良く、普段食べるそばとは違った食感を楽しめます。
冬は凍らせた大根を使ったりもします。
現在は長野県選択無形民俗文化財にも指定されています

(2)節分から彼岸までの長野の郷土料理
やしょうま

 


長野の郷土菓子で、米粉に砂糖・塩・熱湯を混ぜて蒸したものを練って棒状に成形し、切って食べます。
生地にごまや青のりを混ぜたものや、食紅などで着色し、組み合わせて桜や松などに細工し金太郎あめのように作られたものもあります。
釈迦の入滅の日に行われる涅槃会(ねはんえ)ののお供えで、名前の由来は釈迦が入滅の際にこれを食べ、弟子の邪(やしょ)に「邪、うまかった」といったことから、「やしょうま」とついたと言われています。

(3)南信州発祥の郷土料理
五平餅


江戸時代の中期ごろから長野県の伊那地方の猟師やきこりの間で作られるようになったと言われています。
炊いたご飯を粒が残る程度につぶし、丸めて串に刺して焼きます。そこに甘く味付けし、クルミやゴマのすりつぶしたものを混ぜたみそを塗り、食べます。
最近ではおもてなし料理として出されることが多い料理です。

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(4)北信州の郷土食
おやき


長野県の北信地方発祥の郷土料理。炒めて味噌で味付けしたナスなどの野菜の餡(具材)を小麦粉の皮で包み、蒸し上げたもの。古くは囲炉裏の灰で焼いて仕上げたことから「お焼き」の名がついた。
現代では県内全域知られてるが、北部ではお盆に食べ、南部では11月のえびす講で小豆餡のおやきを供えるなど、地域により異なる風習もある。近年では野沢菜、カボチャ餡、キノコ、切り干し大根など餡のバリエーションも増え、カレー味などの変わりおやきも作られる。